令和2年度所信

理事長 澤村 力也

今年はネットワークアシストたかおか(NAT)が設立され、2001年にネットデイを実施してから19年目になります。

3つの小中学校にインターネットを引き込んだネットデイがきっかけとなり、高岡市は翌年、全国に先駆けてコンピュータ室の全校への設置、各教室へのLANの完備を行いました。我々、NATは教職員やPTA、サポート求める市民に対し広く門戸を開いて講習会を行い、地域プロジェクトや技術プロジェクトを通してICTの利活用促進に努めました。さらに2002年には愛EYEプロジェクトを開始し、高齢者や障碍者へとサポートの範囲を広げ、それを継続しています。

2004年には子供たちに対してロボットプログラミング講習会を始め、2005年からWRO全国大会に選手を送り込んでいます。2006年に審査員特別賞を初受賞し、2008年からは毎年子供たちを国際大会に導いてきました。

さて、今年は新学習指導要領が小学校で完全実施されました。その解説編で、文部科学省は「学校,家庭,地域の関係者が幅広く共有し活用できる『学びの地図』としての役割を果たすことができるよう」改善を図ったと書いています。この『学びの地図』という言葉は、OECDが提唱したEducation2030の『Learning Compas(学びの羅針盤)』が影響を与えたと言われています。Education2030では、子供たちが2030年にどうなっていなければならないかという姿をAgencyという言葉で表しています。

Agencyに適切な訳語はまだありませんが、「自ら考え、主体的に行動して、責任をもって社会変革を実現していく姿勢・意欲」をもつことだと定義されています。

前能登会長をリーダーとし、それぞれが自分のプロジェクトにおいて必要だと考えることを実践し、2001年から19年に渡って高岡市のICT利活用を推進してきた私たちNATの姿はすでにAgencyだったと言えるのではないでしょうか?

新しい体制で始まる次の20年もみなさまの変わらぬご支援をよろしくお願いいたします。

新型コロナ感染症の影響で軽々には集まれない日々が続いておりますが、これも一つのチャンスかもしれません。

楽しんでいきましょう!